■組織としての安定
理念、事業内容が大まかに見えてきたことろで、この事業を受けるに足る組織体でなければ、指定を受けることはできない。
Bee単体では、到底受けられない。
どこかの団体と共同事業体を組み。応募する以外に無いと考えた。
私たちのネットワークで各方面をあたったところ、最良と思える相手に出会うことができた。
民間だが公益性の高い事業をしている西部ガス株式会社だ。
NPOやボランティアの支援活動にも熱心な企業で、これらの分野に貴重な人材を供給している。
しかも、現在、指定管理者の対応グループを作り、公益企業の責務として積極的に市民に広く公益性のある指定管理者に応募しているとのこと。
もちろん、管理に必要な人材は、自社スタッフから出してもらえる。
施設の運営管理の経験は豊富で、企業規模、姿勢とも申し分ない。
あとは、事業に関しては私たちが提唱するものを良く把握し、理解して、一緒にやってもらえるか、だ。
事業計画を立てる段階で、それは見えてくるに違いない。
■予想外の公募
このように、私たちは、公募開始前から子育て支援プラザの指定管理者を目指して活動を開始していた。
が、公募書類を見て、愕然とした。
子育て支援プラザだけでなく、黒崎にある「子どもの館」も、一括して管理することが要件となっている。
子どもの館は、北九州市がやっている大規模な屋内遊戯施設である。
この施設では、現状では、子ども、子育ての実質的な支援になるような事業は少ないと感じていた。
また、子どもの育ちや発達の点から見て、良質な遊びとは言いがたいコーナーもある。
「子どもの館の運営なんて・・・!!」
多くのメンバーは、その時点では、強い抵抗を感じていた。
5000平米もある施設で、事業規模も倍以上に膨れ上がる。
西部ガスとの共同事業体とはいえ、そこまでの人材の手配が付くのか?
「降りたほうがいいかも」
そういう空気すら漂っていた。
[つづく→]